犬がけいれんを起こした時の対応 ── 初めての発作でも必ず受診を
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「初めてのけいれんだったから様子を見ていたら、1 週間後に 2 回目が起きた。検査したら脳脊髄液炎だった」── 1 回目のけいれんは、脳疾患の重要なサインになります。
短期間なら様子見していいケース
- 短時間のまばたき程度(確実なけいれんかどうか不確かな場合)
- ストレスから回復した直後で、その後は異常がない
こんな時はすぐに受診を
- けいれんが数秒以上続いている、または繰り返している
- 発作中に意識がない・尿失禁・排便をしている
- 高熱がある、けいれんの直前に嘔吐・よだれがある
- けいれん後も呼吸が浅い・意識が戻らない
- けいれんの数時間・数日以内に 2 回以上発作が起きた
- 初めてのけいれんである(1 回でも癲癇や脳疾患の可能性)
考えられる病気
関連する疾患・症状
原発性癲癇
遺伝性の神経疾患。若中年犬に多い。複数回の発作で診断される。抗痙攣薬の長期管理が必要。
脳腫瘍・脳脊髄液炎
シニア犬で増える。けいれん・行動異常・平衡感覚異常が組み合わさる。MRI・脳脊髄液検査で診断。
中毒(ぶどう・タマネギ・キシリトール・農薬)
急性中毒は数時間以内にけいれんが起きることがある。摂取物がわかればすぐに連絡。
低血糖・電解質異常
シニア犬・子犬・小型犬で起きやすい。絶食時間が長い場合は特に注意。
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よくある質問
▶けいれん中に舌を噛ませないために指を入れていい?
いいえ。犬は舌を噛まないよう本能的に守ります。かえってあなたが噛まれたり、犬が窒息するリスクが増えます。安全な位置に移動させ、動画を撮るのが最優先です。
▶けいれんの動画は必ず撮るべき?
はい。医師が発作の型・継続時間・回復の速さなどから診断するため、10 秒程度の動画があると診断精度が大きく上がります。
▶初回のけいれんでも抗痙攣薬を飲むことになる?
1 回のみの発作では観察期間を置くことが多いです。ただし、原因が脳感染症・腫瘍・中毒の場合は 1 回でも即治療です。検査での診断が鍵になります。
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この症状の実例
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